
最近では、コンビニでも数多くの食品が販売されています。
忙しい時でもコンビニを利用すれば、簡単にダイエット向きの食事を摂ることができるようになりました。
ただダイエット初心者の中には「ダイエットを初めてみたはものの、実際にどんな食事をした良いかわからない...」といった方もおられるかもしれません。
実はダイエット中の食事には控えるべき栄養素と摂るべき栄養素があり、この2つのポイントを抑えておけばコンビニの食品選びも簡単に行えてしまうんです。
そこで今回は、ダイエット中の食事で気を配るべき「栄養素」と「最適なコンビニ食品」についてプロのトレーナー目線で解説していこうと思います。
ダイエット中の食事は「低糖質・高タンパク」が理想

ダイエットを行うにあたってほとんどの場合、食事制限をすることがとても重要になってきます。
しかしながらダイエットでの食事制限は、単に食べること自体を控えるという意味ではありません。
基本的なダイエットでは、体の燃料(エネルギー源)となる糖質(=炭水化物)を控えることで体脂肪の分解を狙っていきます。
逆に体の材料となるタンパク質は、普段よりもダイエット中の方がより沢山摂るように指導されることが一般的です。
コンビニでのお勧めダイエット食品をご紹介する前に、なぜ低糖質・高タンパクな食事がダイエットに必要なのかを知っておきましょう。
このダイエットの原理原則を知っておくだけで、よりクレバーに食事管理をしていけるはずです。
なぜ、ダイエット中の食事は「低糖質」が良いのか?
まずは、糖質を摂り過ぎるとなぜ太ってしまうのか?
その仕組みを理解しておきましょう。
食事から糖質を一度に沢山摂ってしまった場合、血中に大量の糖が入り血糖値が上がってしまいます。
そこで血糖値を元に戻そうと、膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
この「インスリン」というホルモンには、筋肉や体脂肪に栄養を運ぶ役割があります。
筋肉に栄養がいくだけなら問題はないのですが「インスリン」の分泌量が多い場合、体脂肪にも栄養が運ばれてしまいます。
これはつまり体脂肪が増えることを意味します。
血糖値が高ければ高いほど、この「インスリン」は多く分泌されてしまうのです。
しかしながら、ダイエットを行って普段よりも食事の糖質量を控えた場合、これとは逆のことが起こります。
まず糖質を控えた分、血中の糖が普段より少なくなります(=血糖値が下がる)
血糖値が下がると、インスリンの分泌量も同じく普段より少なくなります
インスリンの分泌量が少ないと体脂肪に栄養が回りにくくなり、逆に体脂肪の分解が促進されます
このようにダイエットでは「低糖質」な食事を意識することで、インスリン分泌を普段よりも少なくすることになり、結果体脂肪を減らしていくことができるのです。
なぜ、ダイエット中の食事は「高タンパク」が良いのか?
次に、ダイエット中の食事でタンパク質を沢山摂るべき理由について説明していきます。
これはひとえにダイエット中の筋肉の分解を抑えるという点が、1番大きな理由となります。
またダイエットに関わらず、通常の日本人の食生活ではこのタンパク質が元々かなり不足しているという点も挙げられます。
(余談ですが、海外で生活していたボディビルダーが日本に帰国した際、外食先でタンパク質を摂ることが海外に比べて難しくとても苦労したという話を聞いたことがあります)
ですので食事量を抑えるダイエットの最中は、特にこのタンパク質を意識して摂ることを心掛けていきましょう。
ダイエットの食事に最適な商品をコンビニ別にご紹介!

そんな、ダイエットにおいて理想的である「低糖質・高タンパク」な食事メニュー。
外食でこのような栄養バランスの食事を摂ることは非常に難しいですが、コンビニでなら商品の組み合わせ次第では「低糖質・高タンパク」な、ダイエットに理想的な食事メニューを手に入れることができます。
以下では実際にコンビニ大手3社で販売されている、ダイエット中の食事に最適な栄養バランスを持った商品をご紹介していきたいと思います。
ダイエット中の食事にオススメなコンビニ食品
その1.ローソン「低糖質パンシリーズ」

まずは、ローソンから販売されている「低糖質(ロカボ)パン」をダイエット向きのコンビニ食品としてご紹介していきます。
各コンビニの中でもこのローソンは、これから紹介するパン以外にも様々な低糖質食品に特化しており、ダイエット中の食事に困った際には特にオススメのコンビニエンストアです。
このローソンの「低糖質パン」の1番の魅力は、なんといってもその糖質量の低さです。
1個あたりなんと5〜10gという糖質量を実現しています。
その中でも最もカロリーの低い「ブランパン」は、1個あたり糖質2gというから驚きです。
これは、コンビニ各社が販売しているダイエット用の低糖質パンの中でもダントツに低い糖質量です。
ちなみに低糖質ではない通常の同サイズのパンだと、1個あたり大体30g程の糖質が含まれています。
ローソンの「低糖質パン」はこのように普通のパンの3分の1以下の糖質量しかなく、ダイエット中でも罪悪感なくパンを食事に取り入れていくことができます。
なぜこのローソンの「低糖質パン」はこんなにも糖質量が低いのか、疑問に思われる方もいるかもしれません。
それはパンの原材料に小麦粉ではなく、ふすま粉を使っているからです。
ふすま粉とは小麦の外側の皮の部分をいい、内側の小麦そのものよりも糖質が少ない場所になります。
小麦の皮の部分ですが実は栄養価が高く、通常の食事で不足しやすいビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富に含まれています。
特に食物繊維には便通を促してくれる効果があり、ダイエット中の便秘解消や腸活に非常に有効です。
また、このローソンの主力ダイエット食品である「低糖質パン」ですが、非常に多くの種類が販売されていることも魅力です。
筆者のオススメは「あんバター」や「クリームパン」で、食べていてもダイエット用の低糖質パンだと感じさせないクオリティはさすがローソンといったところです。
筆者はこの「低糖質パン」を、ダイエットでどうしても甘いものが食べたくなった時などに利用していたのですが、それでもしっかりと体脂肪を落とすことができました。
そんなダイエットの食事にオススメのローソン「低糖質パン」ですが、ひとつだけ気を付けておいて欲しい点があります。
それは、脂質の高過ぎる商品も中には存在するという点です。
ローソンの「低糖質パンシリーズ」にはドーナツ風のパンなども存在し、確かに糖質は低いのですが油を使用している為、そこまで低カロリーではない場合もあります。
このように糖質が低くても脂質があまりに高過ぎる場合、結果的に高カロリーな食事となりダイエットにはあまり効果的ではありません。
「低糖質パン」をダイエットの食事としてコンビニで購入する場合は、糖質だけでなく脂質の量にも気を配るようにすると更にグッドです。
ダイエット中の食事にオススメなコンビニ食品
その2.セブンイレブン「ローストチキン&スパイシーチリ」

次は、セブンイレブンから販売されている「ローストチキン&スパイシーチリ」をコンビニダイエットお勧め食品としてご紹介していきます。
こちらは、低糖質なパンに卵とチキンを挟んだとてもヘルシーなサンドイッチです。
実はこの「ローストチキン&スパイシーチリ」、高タンパク・低糖質・低脂質と三拍子揃っており、非常にダイエット向きな栄養バランスを持ったコンビニ食品です。
また全粒粉のパンを使用している為、低糖質であることはもちろん食物繊維豊富な点もダイエットする方には見逃せないポイントです。
大変栄養バランスに優れている為、ダイエット中はこのセブンイレブンの「ローストチキン&スパイシーチリ」だけで1食分の食事として十分な栄養が摂取できてしまいます。
コンビニで簡単に手に入れられることに加え持ち運びにも便利な為、移動中の食事や間食などにも重宝するのではないでしょうか。
ダイエット中の食事にオススメなコンビニ食品
その3.ファミリーマート「スーパー大麦入りおむすび」

ファミリーマートから販売されている「スーパー大麦入りおむすび」も、ダイエットの際に取り入れておきたいコンビニ食品のひとつです。
こちらは最近流行りの「スーパー大麦」を使用したおにぎりで、低糖質かつ非常に豊富な食物繊維を含んでおりダイエットの強い味方になってくれること間違いありません。
「スーパー大麦」は、品種改良によって開発されたオーストラリア生まれの機能性大麦です。
「スーパー大麦」の特筆すべき点は、その食物繊維量です。
通常の大麦も食物繊維豊富なのですが、この「スーパー大麦」には更にその倍の量の食物繊維を含まれています。
また食物繊維の中でも「レジスタントスターチ」という種類のものは、大麦の4倍もの量が含まれているというのですから驚きです。
レジスタントスターチとは・・・
難消化性でんぷんと呼ばれ、ゆっくりと発酵しながら腸の奥まで届き腸内細菌に働きかける特徴のある食物繊維の一種。腸内環境の改善に大きな効果が期待できる。
このように「スーパー大麦入りおむすび」は食物繊維の効果が他の穀物よりも群を抜いて高く、ダイエット中の便通で困っている人には是非試して欲しいコンビニ食品です。
また便通を改善することは、ダイエットにとって非常に大きなメリットでもあります。
便を毎日しっかり出すことで、体重測定の結果が便通の具合に左右されることがなくなり、より正確にダイエットの進捗状況を把握することができるからです。
コンビニで手軽に買えるこの「スーパー大麦おむすび」を普段の食事に追加して、快腸ダイエット生活を目指してみてはどうでしょうか。
ダイエット中の食事にオススメなコンビニ食品
その4.コンビニ各社「サラダチキン」

「サラダチキン」はダイエット中のコンビニ定番食品になりつつあり、もうすでに皆さんご存知ではないでしょうか。
コンビニ各社様々な味付けのものを販売しており、ダイエット効果絶大な鶏胸肉を飽きることなく食事に取り入れることができます。
このコンビニダイエット食品で定番の「サラダチキン」ですが、何よりも低カロリーという点が1番の魅力です。
「サラダチキン」はタンパク質中心で、脂質・糖質に関してはほぼゼロという栄養バランスになっています。
要するに、タンパク質だけがギュッと詰まっているダイエットには欠かせないコンビニ食品なのです。
また、「サラダチキン」には食事で満腹感がより多く得られるといった、更にダイエットに嬉しい効果もあります。
コンビニの「サラダチキン」は身がぎっしりと詰まっているミート食品なので、しっかりと噛んで食べなければなりません。
多く噛むことによって脳の満腹中枢がより刺激されることになり、結果ダイエット中の食事でも少ない量でしっかりと満腹感を得ることができます。
加えて、ダイエット中にお肉を手軽に食べられる点も「サラダチキン」のメリットです。
鶏胸肉を生の状態から調理して味付けもするとなるととても大変です。
しかし「サラダチキン」はすでに調理済みの状態で販売されているので、買ってすぐどこでも食べることができてしまいます。
また、真空状態のパウチ食品なので日持ち保存も可能です。
ダイエット期間中はコンビニなどで買い置きをしておいて、常に冷蔵庫に「サラダチキン」をストックしておくのもオススメです。
ただしコンビニなどで簡単に手に入る「サラダチキン」ですが、塩分の高さには気を付けておく必要があります。
味付けの段階で塩が比較的沢山使われており、何個も食べてしまうと1日の塩分摂取推奨量を簡単に超えてしまうといったことがあり得ます。
食事からの塩分の摂り過ぎは浮腫にもつながってしまいますので(特にダイエット中の女性にその傾向が高いようです)、「サラダチキン」を食べる際は汁まで飲み干さないといったような工夫をすると良いでしょう。
最近では鶏胸肉を一度ミンチ状にし再形成した、ソーセージ型の「サラダチキン」もコンビニ各社で販売されています。
こちらは一度ミンチ状にする為調味料が浸透しやすく、固まり型に比べて味が中までしっかり付いているという特長があります。
従来の固まり型の「サラダチキン」のパサパサ感や味の薄さがどうも苦手といった方は、こちらのソーセージ型を試してみてはいかがでしょうか。
今回は、トレーナーの私もダイエット中によく利用するコンビニ食品についてご紹介していきました。
ジャンクフードやスナックの誘惑も多いコンビニですが、上手く利用することでダイエットの強い味方になってくれるはずです!
この記事が、ダイエット中のコンビニ食品選びのヒントになればとても嬉しいです。
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